何年経っても中東和平がなぜ成立しないか、分かりやすく知りたければこの映画をぜひ観てください。イスラエル政府のやり方はアパルトヘイト以外の何ものでもない。しかも、暴力のないデモを行うパレスティナ人に対して軍が催涙弾をまき散らし、発砲もする。子どもの成長を記録するために買ったヴィデオ・カメラを使って、住む村の様子を撮るようになったエマドの目を通したこの悲惨な現実には、それでもどういうわけか希望の兆しが感じられます。
――― ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
カメラを何度壊されようと、どんな暴行を受けようと、撮り、記録しなければならない現実がパレスチナにある。「記録し、伝える」ドキュメンタリストの原点を私はこの映画に観た。
――― 土井敏邦(ジャーナリスト)